年金

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今日は年金についての話です。

これも良くある質問、疑問のひとつです。給与から社会保険料が結構な額を引かれていることは、ご自身の給与明細を見ればよくわかることと思います。しかし、これだけ払っていくらもらえるのか?

はたまた、若い人などは、どうせ年金もらえないんだろう、意味ない。とか、

相当少ない額しかもらえない。払い損になるとか、いろんな噂やイメージがあるのではないでしょうか?あまりいいイメージはない気がしますが。

今回は、一般的なケースで実際にもらえる金額はいくらなのか。本当に損するのか?を検証してみたいと思います。

※ここでは、年をとったときにもらえる老年基礎年金について説明します。障害年金や遺族年金など、このほかにももらえる年金があります。

よく年金は2階建てというのですが、1階部分を国民年金(基礎年金)、2階部分が厚生年金となっています。日本年金機構のホームページでは下記のように説明されています。

日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する国民年金(基礎年金)と、会社員・公務員の方が加入する厚生年金保険の2階建て構造です。
会社員・公務員の方は、2つの年金制度に加入します。

引用:日本年金機構ホームページより ページID:100-847-433-754

社会保険に加入するということは、健康保険と厚生年金に加入することをいいます。厚生年金に加入する(2階建てに住む)と自動的に国民年金にも加入していることになります。(当然1階にも住んでいる状態)

まずは、わかりやすい1階部分の国民年金から説明します。自営業(個人事業主)の方などは、厚生年金には加入できないため、国民年金の加入のみとなります。

令和4年度現在の国民年金保険料は、1か月当たり16,590円です。つまり年間では199,080円、これを20歳から60歳までの40年間払います。

199,080円×40年=7,963,200円

うーん、この金額だけ見るとスゴイ金額払ってますよね。(^^;

いくら戻ってくるのか、非常に気になる。

国民年金(基礎年金)は、原則として65歳から支給が始まり、生きている間はずっともらえます。(保険料納付期間が10年以上必要です)

そして20歳から40歳の40年間の保険料すべてを納めると、満額の国民年金を受け取ることができ、その金額は、

年額777,800円(月額64,816円)(令和4年度現在)と、なっております。

ということは、10年で777万円、11年で855万円です。10年過ぎたあたりでようやく元がとれるということになります。当然、長生きすればするだけ多くもらえることになります。

65歳からもらえるので、10年で75歳、11年76歳、、、平均寿命が気になるところですが、厚生労働省の調査によると、

令和3年簡易生命表によると、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.47
年、女の平均寿命は87.57年となり前年と比較して男は 0.09年、女は0.14 年下回っている。

引用:厚生労働省ホームページより、lhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/dl/life18-02.pdf

男性は81歳、女性は87歳とすると、

男性は16年で12,444,800円、女性は22年で17,111,600円支給されることになります。あくまで平均寿命の話ですが、男性で約450万、女性で約900万円ほど払った分より多く支給されます。これだけ見ると損とまでは言えないところですね。ただ、金額にもう一度注目すると、月額は、約6万4000円です。とてもじゃないですが、月6万円では生活は厳しいです。そこで、2階建て部分の厚生年金部分の登場です。

ただし、厚生年金の場合は、加入していた時期の給与額(報酬額)、加入期間に応じて金額が計算され、国民年金と比べて一律に決まった金額ではないため、複雑であり、金額を算出するのは難しいです。それでもここでは、だいたいの年金額をイメージするため平均額を使って計算してみたいと思います。

国税庁の調べによると、平均年収461万円とのこと。

 1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円であり、前年に比べて0.1%減少している。
  これを男女別にみると、男性567万円、女性280万円で、前年に比べて、男性は0.2%の減少、女性は横ばいとなっている。

引用:国税庁ホームページより、https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2000/menu/03.htm#:~:text=1%E5%B9%B4%E3%82%92%E9%80%9A%E3%81%98%E3%81%A6%E5%8B%A4%E5%8B%99%E3%81%97%E3%81%9F%E7%B5%A6%E4%B8%8E%E6%89%80%E5%BE%97%E8%80%85%E3%81%AE1,%E6%A8%AA%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

全年齢の平均なのでちょっと高い気もするけど、とりあえずイメージをつかむために、大学卒業後の23歳から定年まで65歳までの42年間、年収461万円の会社員として働き厚生年金に加入したとしましょう。

実際には賞与込みの年収ですが、計算を簡単にするため、月額に均等割し、月額384,000円とします。※大卒からいきなりこの金額はイメージしづらいですが、とりあえずそこは無視してください。

384,000円の場合の厚生年金保険料は、34,770円

年間保険料は、34,770円×12か月=417,240円

定年までの42年間の保険料は、417,240円×42年=17,524,080円

なかなかの、なかなかの金額ですね(*_*;老後2000万問題とかありましたけど。その金額払っているという、なんとも言えない。

これは、年金としてもらえる金額が非常に気になります。

ここでは、厚生年金をもらえる年齢は65歳から、として計算します。

大前提として、厚生年金加入していた方は国民年金部分ももらえます。今回のケースも20歳から23歳の就職するまで国民年金をしっかり払っていた場合は、満額の年額777,800円がまずもらえます。この金額にプラス厚生年金です。

厚生年金の計算式を細かく説明すると、結構大変なので、そこは省略させていただいて、すべて平成15年4月以降の加入期間とした計算式が、こちらです。

380,000(標準報酬月額)× 5.481(給付乗率)/1000 × 504月(加入期間の月数)=1,049,721円

つまり、年額1,049,721円(月額87,477円)がもらえます。この金額に国民年金部分の年額777,800円(月額64,816円)プラスすると、年額1,827,521円(月額152,293円)。

10年で1,827万円。おおー、(おおーなのかな、(^^;))10年、75歳で元とります。80歳で27,412,815万円、こちらも当然ながら、長生きすればするだけ金額は多くなります。この数字だけ見ると、あくまで平均寿命として考えた場合は、さすがに損することはありません。

厚生年金の場合は、同じ金額の保険料を会社が負担していますので、そのへんを考えるとビミョーな気もしますが。。。

今回の試算ではこのような結果となりましたが、実際には支給要件があったり、60歳以上で給与を一定額以上もらっている場合は年金が減額される場合もあります。この試算通りの金額が確実にもらえるわけではありません。計算も簡単な計算で試算しており、今後法律が改正する可能性もありますので、あくまで参考として考えてくださいね。

人それぞれ年金額は異なりますので、詳しくは年金事務所のホームページや年金定期便を確認、または年金相談をするなど、ご自身の年金額を確認してみてください。

しかし、月額15万では、結局生活はなかなか厳しいですから、貯金を取り崩しながらの生活にならざるを得ないですね。

キビシイーー(>_<)

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